2/10(金)中森明夫氏の新刊「TRY48」の出版記念講演会を開催しました!
この日、関東圏には大雪警報が発令。
とにかくご本人が来てくださらないことには始まらないと
早い盛岡入りをお願いしました。
中森さんのお顔見た時、ホントに安堵しましたよ~!
雪は、
♪低気圧にのって北へ向かうわ~♪の予報通り、
盛岡でも15時過ぎから降りだし、
18:30の開場時刻にはすでに15センチぐらい積もっていたのではないかと思います。
そんな中、息を切らせ次々と会場へ来てくださる方々、
私、受付しながらありがたくて涙でそうでした。
10名ぐらいの欠席は覚悟してましたが、なんと欠席は4名。
実に38名の方々にお集まりいただきました!
会場の岩手県公会堂前です。
こちらは開始前、40冊にサインする中森さん
寺山修司のサインを代筆するために猛練習されたそうです。
(お渡しした本には、中森さん代筆の寺山バージョンとそうでないのとがあります)
さて、定刻通り、始まった講演は
冒頭、NYタイムスの「2023年行くべき都市」の第2位に盛岡が選ばれたことに触れ、
「なんでロンドンの次なんだ?1位じゃないんだ?」
おお、そうきたか
話しは多岐にわたりました。
TRY48の執筆のきっかけ、
寺山修司元夫人の九条今日子さん、お弟子さんの高取英さんに
「生きていたらアイドルグループを作ったんじゃないか?」という仮定で
小説を書くことを許可いただきながら膨大な資料を前に書けなかったこと。
そのうち、九条さん、高取さんも亡くなってしまい、
「重い宿題が残ったままだった」ということ。
書くことを決意させたのが2020年からの緊急事態宣言だったこと。
※詳細は中森さんのnoteをご覧ください
寺山修司(85歳)、アイドルグループをプロデュースする! その名も…「TRY48」|中森明夫|note
※私のブログには講演会までの経緯を書いてます
コロナ禍が書かせた新刊「TRY48」中森明夫復活祭は2/10の盛岡からスタート! | 『5時からアイドル』まきりん社長ブログ (ameblo.jp)
なかでも、面白いと思ったのが次のくだり。
「映画、演劇、短歌、俳句、作詞、詩、エッセイ、競馬評論
とありとあらゆることを手掛けた寺山修司の作品がもっとも少ないのが小説。
小説というのは実はもっとも自由度が高いもの。
なのに寺山が小説が得意ではなかった」
ここで盟友、宮台真司氏の寺山論を引用し
「不自由が自由の前提になっている」
何らかの足かせや不自由があった方が創作できたのではないか?ということ。
それは、あまちゃんでデビューし、その後の事務所問題という逆境がありながら、
女優、歌、絵、映画監督と多才に活躍するのんさんとも共通するのではないか?
と語っていました。
本当に中森さんという方は
アイドルと結べつけた語るのが上手い。
「寺山修司という人は嘘と本当を混ぜた人、TRY48も
どこまでが本当でどこまでが創作なのか、そこを楽しんでください」
会場には寺山修司の劇団、天井桟敷の劇団員だったという男性が参加。
(私も全く知らず、当日、取材に来てた盛岡タイムスの記者さんが教えてくれました)
ご紹介すると一同、どよめく。
そして
もう一人、一同をどとめかせたのは
隣のビルで働くイッパンダンセイ
私ともパチリ
講演会終了後、「写真OK」の方々で記念撮影です!
こちらはTRY48の「T」の字バージョン
講演会終了後は希望者のみ懇親会を桜山で開催。
こちらは19名が参加。
みなさん口々に
「いやー、この人数の宴会って久しぶり!!」
モツモツと雪降る中、7名はさらに2次会へ。
この中には、数々のミュージックビデオを撮影する高橋栄樹監督も。
なんと盛岡出身だそうで、帰省にあわせて講演会から参加していただきました。
そして、この日、山梨から参加された男性がお誕生日と知った県庁職員のYさん。
雪のなか、コンビニへ走り、デザートを購入。店側に頼んで粋な演出をサプライズ!!
中森さんはこれを「岩手のおもてなしの凄みを感じた」と絶賛してくださいましたが
いやいや、これはYさん個人がスゴイのです。
普通の岩手県人は店のメニューになければあきらめますって。
ともあれ、Yさんのおかげでお誕生日の山梨県人、この笑顔。
「盛岡の印象、爆上がり。来てよかった」
ちなみに講演会の時の記念写真もYさんのおかげなのです!
Yさんに深謝!!
宴は午前2時まで続きました。
中森さん、
はじめて盛岡へ来た2013年の「あまちゃんNIGHT」では台風、
それからおそらく6回目となる今回は大雪と。
「でもいい思い出だよ、これも。大感動だよ」
主催者の私も大感動です。
大雪という逆境や足かせの中、講演会を開催できました。
無事に到着した中森さん、
息を切らせながら会場へ来てくださった皆様、
本当に、ありがとうございました!!
中森さんは翌日のお昼過ぎに
快晴の盛岡を堪能されたあと、帰られました。
大雪だけでなく、晴れた冬の盛岡も見ていただけてよかったです。
寺山修司(代筆中森明夫)からのありがたきメッセージ