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「オリーブオイルセミナー」終了報告~2023年10/1開催

10/1 オリーブオイルセミナーを開催しました。

 

もともとは今年の5/14に開催した「マルコさんの食育講座」がきっかけです。

 

この時、ちらりとオリーブオイルのお話をいれていただいたのですが
時間の都合でほんとの触りだけで終わってしまい、
「これはこれでまるっと時間をとりましょう」と思っての開催です。

 

本日の講師は布施かおり先生
オリーブオイルソムリエにして野菜ソムリエ

「オリーブオイルについて語りだしたら止まらない」という先生です。

 

まず、オリーブオイルとは?

オリーブの実から抽出する植物油で、地中海に面した地域で6000年も前から
食べられていたのそうだそうです。(6000年前って日本では縄文時代)

 

世界のオリーブオイルは1300種類もあるそうで、うち600種類がイタリアが産地なそう。

生産量で見ると
スペインが第1位で40%、次いでイタリアが19.5%、三位がギリシャで12.9%

 

ということで、まずはこの三国のエキストラバージンオイルを試飲してみます。

ここで正しいティスティングの方法を伝授

 

「こんなふうにして香りをかぐんですよ~」
1. カップの底を手に持ち、もう片方の手でカップの上をふさぎます。

で、カップを両手で包みこむようにして、ゆっくり回します。

 

こうすることでオリーブオイルが温められ
もっとも香りがたつようになるんだそうです。

 

2. オリーブオイルを口にのせたまま、口を薄く横に「イー」とあけて
歯のすき間から「すっ」と空気を吸い込み喉の奥に流しこむ

 

これを字にするのは結構、難しいのですが、
「ズィー」「ゴックン」でしょうか?
最初の「ズィー」が結構、音する感じです。

 

、、、と惜しげもなく「エキストラバージンオイル」を試飲する私たちですが
この基準が日本と生産国では違うそうです。

 

IOCという国際オリーブ協会が認定したオリーブオイルは実に9段階もあり、
酸度という簡単にいうと油の新鮮具合を表す数値によって分かれているそうです。

 

「酸度の数値が高いほど劣化しやすく、エキストラバージンオイルと定義されるのは
この数値が0.8%以下でなければなりません」

 

ところが、日本のオリーブオイルは「食用オリーブ油」が酸度2%以下、
「精製オリーブ油」が0.6%以下となっており、IOCの基準に照らすと
上から2番めの「バージンオリーブオイル」になっている。

なので「エキストラバージンオイルが商品名となっているのが実情」なんだそうです。

 

さて、他の植物オイルとの違いは?というと
なんといっても「オレイン酸の含有量」なのだそうですが
その理由こそ、抽出方法にあるそうです。

 

つまり、オリーブオイルは
「摘んだらつぶしてしぼるだけ」「加熱しない」ため栄養が残る!

 

オリーブオイルって実にシンプルなんですね~

 

熱に弱いそうで、保存は12~15度の冷暗所に保存し、
「開けたら2~3か月で使いきってくださいねー」とのこと。

 

「ではいろいろなものにかけて食べてみましょう」ということで
試食タイムです!
このうち、見慣れない揚げ物は
「ゼッポリーニ」というナポリのソウルフードだそうで
ピザ生地に青のりを練り込んでオリーブオイルで揚げたもの。
中はモチモチして、意外と食べ応えがあります~。
みなさん、いろいろなものに3国のオイルをかけて試食中です。

こちらは震災後に福島県いわき市で始まった「北限のオリーブオイル」です

 

ギリシャのものがいちばんクセがなく、マイルドで
イタリアのものが辛く
スペインのものが青臭くフルーティーな気がしましたが

途中で、炭酸水にて口のなかを無味無臭の状態にするのを

忘れて、利きオイルがわからなくなった私。

 

参加者の皆さんはいかがでしたでしょうか?

 

5月の食育講座の時に、マルコさんは

「イタリア人は甘いものが食べたいときは

オリーブオイルに砂糖、しょっぱいものが食べたいときはオリーブオイルに塩」とお話してました。

 

そのぐらいの気楽さで、オリーブオイルを常備してみるのも
よいのかもしれませんね。

 

今日のセミナーが
気軽にオリーブオイルを楽しめるきっかけになればうれしいなあと思います。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

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「アキラさんの小昼講座」終了報告~!~2023年8/20開催

 

8/20(日)「アキラさんの小昼講座」をビックルーフ滝沢で開催しました。

 

この「小昼」は「こびる」と読み、
もともとは農作業の休憩時に、醤油だんごや鎌焼きなど各家庭で作った「おやつ」のことです。
まさに「小さい昼」のこと。

しかし、今の時代、作るものではなく、買いにいくものになってしまいました。
そこで、こうした伝統食を絶やしたくない!と
普及に努める人がこの方!

講師の阿部明さんです。

食と人とを心でつなぐ「オラド・ヤ・ルーベ」代表

盛岡近郊の和菓子屋さんを取材し、盛岡タイムスに「お菓子な毎日」というコラムを連載してます。

 

さて!まずはお茶餅からスタート!!

くるみを摺ります。

フードプロセッサーなるものを使えばものの1分ですが
すり鉢でするのです。

交替で摺るグループもあれば

力仕事は男性にお任せするグループもあり


おおー、ビニール袋の上から叩く!という早業を見せるグループも!


これに、砂糖、しょうゆ、みりんを加えると、、、

いい匂いなんだ。これが。

次に餅づくり。
うるち粉に少しづつ熱湯を入れながら、菜箸でかき混ぜ、手でこねます。

耳たぶぐらいの硬さをめざす、、、と先生のお手本

これを筒状にのばしたら30gぐらいに分けて、丸める。

こねこね~まるまる~
楽しそう。

割りばしにさしたら蒸します!

「つるん」という感じまで蒸したら、くるみダレをたっぷりとつけて
魚焼きで焼く!

 

完成~!!

焼きたては、もっちもっちで美味い~!!

試食の間、アキラ先生からは餅、だんご文化についての説明がありました。

もともと盛岡市を含む県北地域は稲作に適した気候ではなく、
小麦、そば、雑穀を主食としていました。

お茶餅はいつから?は諸説あるものの、江戸時代後期ではないか、、と
ちなみに「お茶餅」は形が相撲の行司のもつ「うちわ」に似てることから

「うっちゃもち」⇒「お茶餅」になったのではないかと諸説あるそうですが。

そして、お茶餅には2つ流派があり、
「ぱりぱり系」と「トロトロ系」がある、、とのことで

詳細は講師のブログのお茶餅特集をご覧ください。

これ見ると、私が食べているお茶餅は「ぱりぱり系」なので
ぜひ「トロトロ系」も食べてみたいと思いました。

 

 

続きまして、「葛切り」です!!

黒蜜は、レシピはお渡ししつつも
前日に、講師が沖縄の本黒糖をなんと4時間もかけて作ったものをいただきます。

この状態から7回ぐらい、丁寧にアクをとり、水を加えるを繰り返し、煮詰める、、、
ちなみに黒糖は「加工黒糖」もあるので裏をみて本物を使ってくださーいとのこと。

「2時間ぐらいかければまずまずの黒密ができますよ」

本葛粉に対し、どれぐらいの水を混ぜるかがポイントらしく(商品によって違うらしい)

今回は本葛粉18gに対し、水は54ccと指定されました。

55ccではなく、54、、、きっとこのわずか1ccで違うものなのね。

 

途中で

「まきさん、水を54cc用意して」といわれた私。
めっちゃ緊張しながら測りましたよ。

さて、よくかき混ぜたら、バットへ流し込み、ここからが凄かった!
沸騰させたお湯に、最初は、バットの下だけをつけて揺らし、
葛粉が左右に揺れなくなったら、

バットごと、ダブンと沈めるのです!

おおおおお!

 

透明になったらあげて、(ここのタイミングがムズイ)

水にいれて粗熱をとり、切ります。

決して、イカ刺身を作っているのではありませんわ

ここまでが、まるで手品みたいで、どのタイミング?というのを
説明できない~。

 

氷水に浮かせて、黒蜜をつけて食べます

「賞味期限15分の葛切りなので、できたらすぐ食べてください」とのこと。
写真撮ってる場合じゃない、、けど写真、撮るよね。

これがまた美味

 

黒蜜は「さっすが4時間の技!」で一切の雑味がないお味、、、

詳細はやはり先生のブログにありましたので
黒蜜から作る方はぜひチャレンジを!

 

今回は

16名の方に参加していただきました。
男性2人も頑張りました。

岩手にはまだまだたくさんの小昼文化があります。
街の団子屋さんも後継者不足で1軒、2軒と減っていく状況。

さすがに、餡子や大福はそうそう簡単にできるものではないらしく、
やけど覚悟での修行になるとのことですが、

多少の手間をかければ家で作れるものもある。

これを絶やさず、伝えていきたい。
講師はそのためにお団子教室を開催しているそうです。

 

小昼講座が

たまには、家で昔ながらのお菓子を「作ってみようかなー」というきっかけになれば幸いです。

猛暑の中、ご参加いたきました皆さま、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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初心者のための資産運用セミナー終了報告を兼ねて~2023年6/25開催

この数か月、何をいちばん勉強したかといえば

資産運用だ。

理由は

このセミナーを企画したから。

 

 

初心者(私ね)は本も買ったし、雑誌も読んだ。金融庁の動画はほぼ見た。
またツイッターでいわゆるFIREを目指す方々も次々とフォローしてみた。

結果、やはり全てネットでイチから検索するのは、まわり道になるなあと思った。
なので、やはり最初はセミナーだ!

 

セミナーは無料のものもあるけれども、売りたい商品があるから無料なわけで
そのテのセミナーはさりげなく、(講師によっては強烈に)推し商品へ誘導する。
もしくは終了後のアンケートで個別面談の予定を取ろうとする。
そのため、セミナーは「え?もう少し聞いてみたい」ってとこで寸止めする。
無料ってそういうものなのだ。

 

今回、苦労したのは「売りたい商品がない人で分かりやすく公平に教えてくれる方」を探すこと。
幸い、社会保険労務士さんでFPの方が見つかりました~!

 

そんなこんなで、開催した昨日のセミナーは
21名の方々にお越しいただきました。

(体調不良で当日欠席者が複数名いらして残念、、、)

 

で、昨日のセミナーも加味し、
「初心者がiDeCoとNISAを理解するための10か条」をまとめてみました。

 

なお、全てが先生のご意見ではなく、むしろバリバリの私見です。
ですので=昨日のセミナーの内容ねっ!ってわけではないことをご理解くださいまし。

 

1. iDeCoもNISAも商品名ではなく、制度の名前

そうなのよ。だから証券会社や銀行や郵便局に行って、「iDeCoくださーい」「NISAくださーい」といっても
「で?」とさらに聞かれるわけです。

 

2. iDeCoは年金、60才までおろせない。NISAはいつでもおろせる。

iDeCoは職業(公的年金)によって

掛けれる金額の上限がある。会社員だから同じでしょ?つーわけでもない。
会社に企業年金があるかどうか(で、その中身もある)で上限が変わるのだ。
詳しくはこちらを見て~

 

 

そしてiDeCoは月5,000円から、NISAは金融機関によるけど100円から出来る。

 

3. iDeCoの魅力は「節税」所得税と住民税が控除される。これは大きい!

 

ただし、節税というからには、税金をそれなりに払っていることが前提。
控除できる金額がなければそもそも節税の意味がない。
なので、扶養家族が多い人やそもそも住宅ローンですでにかなり控除されてる人は注意。
そういう人はNISAか積み立てNISAだよっ。(条件みな同じ)

<例>40才で年収400万の人がiDeCoに月2万かけた場合

所得税:税率が違う この場合5%

2万×12か月×5%=12,000円
住民税:一律10%
2万×12か月×10%=24,000円

の合計36,000円が戻ってくるけど、そもそも戻るだけある?ってことよね。
でも24万の投資で36,000円戻るのはデカイ、、、これの(60才-40才)の20年は72万だもん。

 

あ、目がギラギラしてる、ヤバイ。

 

4. iDeCoにせよ、NISAにせよ、投資の基本は「長期・分散・積み立て」

なお、長期の意味は少なくても10年以上

 

5. 目標のたて方は下記を参考に。

金融庁のシミュレーション
なお、シミレーションでなく、シミュレーション(どうでもいい)

 

 

具体的に利回り何パーセントの商品を選べばいいの?って時はこっち

 

 

 

よーし、この利回りの商品を選ぶんだ!!と、いきなりネットで探し始めると

だいたい、めまいがしてきます。(商品が多すぎて&どこ見ればよいかわからなくて)
そのまま、目がうつろになりながら頑張って検索してもよいのですけども

 

おすすめは金融機関の窓口へ行くこと。

 

「あのぉ、〇年で〇万円ためたいと思っているんですけど
そういう利回りの商品って何がありますか?」と聞くのです。

 

見よ!1番の「iDeCoくださーい、NISAくださーい」よりもだいぶ進化しているではないですか、、

 

なお、ここで「買います!!」はNGです。実際、口座開設に時間かかるので即決はできませんけどね。
(iDeCoは約2か月、NISAと積み立てNISAは約10日)
あくまでも商品説明を受けるのみにするのです。

そして、帰宅後にインターネットで商品名をいれて検索します。
グラフが乱高下しているのでしたら素人は手だししないほうが無難だし、
信託手数料なんてのも見てみましょ。見ても最初のうちはそれが高いのか安いのかわからんけど。

 

6. ネット証券か?リアル店舗か?

 

アドバイスという名の営業も欲しいのでしたらリアル店舗。
とにかく手数料安くしたいのでしたらネット証券。

ちなみに、ネットの三大証券は

SBI証券(クレジット払いにするとTポイントがたまります)

楽天証券(同じくクレカ払いで楽天ポイントがたまります)
マネックス証券(たぶん何かたまるんだと思います)

 

ポイ活もいいけど、電話がつながりやすいところを選びましょう。
口座開設でつまづく場合も初心者はあるのですわ。
「この電話、永久につながらないのではないか?」と思われるところはやめておこう。
※実際に想定質問をひとつだけ決めてかけてみるとイイヨ。

 

7. 俗にいう「ほったらかし投資」ってなあに?

比較的、安全性の高いといわれる投資信託に10年以上積み立てること。
なお、だいたいどの方もおすすめするのは、
「全世界株インデックス・ファンド」

 

8. 来年から始まる新NISAまで待ったらいいんじゃないの?

 

新NISAは生涯投資できる金額(1,800万)やら年間の投資額上限が増えたり

今は選択性のNISAとつみたてNISAが同時にできたり、
しかも利益が生涯非課税になる

ってことで、投資家にとっては「わーい、神NISAだ!」なんでしょうけど

庶民にとっては関係ないのよ。

 

年間、360万投資できる人は喜んだらいいわよ。

 

9. 習うより慣れろ

今のNISAは2023年末までです。

初心者はまずは商品数が比較的少なくて、年間の投資額上限が40万と決まっている積み立てNISAを
始めて慣れておきましょう。

勉強のために積み立てるのですから、月1,000円でも3,000円でも上限の33,333円でもそれはお好きな金額で。

 

10. 利回り3~5%の商品をコツコツ積み立て、それ以上は趣味とマニアの世界と心得よ。

 

FX、仮想通貨、不動産、レバレッジ(信用取引)などというわからないものには手をださない。
「確実に勝てる」という言葉にも騙されないでね。
なお、「積み立て投資に慣れてきたら次は ETFの一括購入」などと書いてありますけど

「ETFって、安室ちゃんと一緒に踊ってた人たちよね?」という人は手をださないでおきましょう。
※安室ちゃんと踊っていたのはTRFです。

 

それと、いくら金利が低いとはいえ、
普通預金にある程度のお金残しておくのはキホン中のキホンだよぉおおお。

 

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「イタリア人料理研究家マルコさんの食育講座」~2023年5/14開催

5/14(日)滝沢ビックルーフのクッキングスタジオにて
「マルコさんの食育講座」を開催しました。

実はイタリアというのはいくつもの州が集まった共和国。
国土は南北に長く、州によって郷土料理が違うそうです。

※ 地図:参照

イタリア地図 – 旅行のとも、ZenTech (travel-zentech.jp)

私たち日本人がイメージしてる「イタリアン」
パスタとかトマトソースとか魚介というのは南イタリアの料理だそうで
「北イタリアでは パスタよりも米が主食、パスタは週2回程度しか食べないし、ファーストフードの感覚」
と教えてくれたのは本日の講師、マルコ・ロヴェッリさん。

CUCINIAMO(クチニアーモ!) 一緒に料理しましょう

 

片言の日本語の威力はすさまじく、
気付けば、デモンストレーションがスタートしてました。

 

代表的な家庭料理「ピアディーナ」からスタート!!

強力粉(小麦粉、米粉、そば粉でもOK)とその半分の水、
オリーブオイル(結構使います)、塩ひとつまみ

それをひっつみの元をつくる要領でこねます。

ピアディ-ナは北イタリア地方のパンの原型のようなもので
その家々に伝わる「おばあちゃんの味」があるそう。
ちなみに、マルコのおばあちゃんは
「ダイミョウの料理人で、家には百科事典のようなレシピ本がアリマシタ」

 

ダイミョウが「大名」のことだと脳内変換されるのに数秒かかりました!

領主のことだそうで、県知事と貴族の両方の役目をあわせもったような役職だそうです。

まさかイタリア人から「大名」と聞くとは。。。

 

さて、ピアディ-ナ

生地を寝かせるのは、15分から30分でOKとのことで
あとは、すりこぎで焼きやすいようにのばします、、、

こちらのプロフェッショナル男子2名もこねる!!

さすが手つきがよい。

「コノグライネ」と各テーブルをまわるマルコ氏

こちらは親子参加のお2人。

お父さんと息子で料理教室に参加ってなんかいいよなああ。

各テーブルをラウンドしながら

ピアディ-ナの中にいれる具材(今日はホウレンソウのソテー、もちろんオリーブオイルたっぷり)

も作っているマルコさん。

フライパンで両面を焼き、中に具材をいれて包み、切れば完成~!

具材は何でもいいそうで、
肉、魚、野菜、ハム、チーズ、フルーツ、さらにはチョコレートでもOK

「オーブン使わないからカンタンネ」とマルコ氏

 

続きまして本場のミラノリゾットをマルコさんが作ります。

用意するものは

お米(なんでもよい)、玉ねぎ、塩、白ワイン、チキンコンソメ、
オリーブオイル、

そして、ミラノリゾットに欠かせないのが

「サフラン」「パルミジャーノチーズ」

玉ねぎを切り、オリーブオイルで炒めながら、マルコさんの食育講座が

すでに始まっております。

「イタリア人は素材をとても大事にします。

なので、玉ねぎいれたら、ニンニクはいれない。

ホタテに牛乳?なんで、そんなことするの?」

あとから聞いたら

北イタリアでは小麦がとれず、野菜、コメ、酪農が主な産業だった時代が長く、

「食べ物を大事にする」という習慣があったということ、

そしてもうひとつは野菜の味が濃いので

「素材の味を大事に、味付けはシンプルに」

 

ちなみに

「オリーブオイル、塩、レモンジュース」が北イタリアの3大調味料だそうで、

甘いものが食べたいときは

「オリーブオイルに砂糖をつけたものを、バケットにつける」

しょっぱいものが食べたいときは

「オリーブオイルに塩をつけたものを、バケットにつける」

そして、

「イタリア人はにんにく好き」も誤解だそうで

「にんにく=臭いので、最初の香り付けにしか使わない」のだそうです。

 

玉ねぎを炒めたら、続いて、生の米をひたすら炒ります。
そして、数回に分けて、チキンコンソメをいれた出汁をいれていく。

途中で、白ワインやサフランを投入。

サフランをいれると色が変わります~。

本場のリゾットはちょっと米を硬めに仕上げるそうで

「日本のリゾットはおかゆに近い」

数回に分けて、出汁を投入するのは「おかゆや雑炊にしないため」なんだと思います。

そして、仕上げにパルミジャーノチーズをすりおろす。

この役目は一家でいちばん年下の子の役目なんだとか

家族が多いと

「1時間もやることにナルヨ」とマルコさん

プロフェッショナル男子がボソッといってましたが

「話しながら、手を動かしながら、火加減も見るって結構、難しいんだよね」と。

なるほど。

完成~!

 

はい。お待ちかねの試食タイム!!

みなさんが、お料理を作っている間、

ひたすら、サラダとオリーブオイル試食用の準備をしていた布施ご夫妻。

食卓には
ピアディ-ナ、ミラノリゾット、サラダ、あんこ、砂糖、塩(シチリアの塩)、バケット、オリーブオイル2種、

そしてハーブティーが並びました。

 

なぜ、あんこ?というと

あんこにオリーブオイルがあう!!これを試してほしいとのことで。

みなさん、「あんバターみたいで美味い!!」と。

 

今日、食べ比べしていただくオリーブオイルはこちらの2種類。

エキストラヴァージンオイルです。

青がクラシコ、緑がビオでどちらもアンチエイジング効果がありますが、

より強いのはクラシコ。

試食しながら、オリーブオイルソムリエの布施かおりさんからミニセミナーを受けます。

クラシコもビオもオリーブが緑のうちにとって、ろ過したものだそうです。

オリーブオイルはこれまた奥が深いので

単独のオリーブオイルセミナーとして開催したいなあと思いました。

布施さんはコーヒーにも漬物にもオリーブオイルをいれるそうですよ

 

あっという間の3時間、盛りだくさんの内容で

片付け含めて、時間内に撤収できるか心配でしたが、なんと

参加者の方々の手際の良さで、10分前に終了!!

これにはマルコさんも「奇跡」と!!

 

お料理を作ることも楽しいですけど、イタリア人の「へ~」はまだまだあるそう。

マルコさんは「料理はおばあちゃんから習った」と言ってましたが

こうして、おばあちゃんの知恵を9399キロ離れた岩手で聞くというのは

感慨深いものがありますよね。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

 

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就活セミナー「議員というおシゴト」~2022年11/24開催

11/24(木)ちょっと珍しい就活セミナーを開催しました。
こちら、主催者は

こどものこと。研究所 座・いどばた代表の佐藤澄子さん

 

佐藤さんから
「20代30代の議員を増やしていきたい」というお話があったのはいつだったっけ?

調べてみると地方議員(県議・市議・町議・村議)のなかの20代30代の議員の割合というのは5%もないらしい。

 

「では企業がやっているようにまずは

シゴトの中身について理解していただくための就活セミナーをやりましょー」

と言った時、季節はまだ秋のはじまりだった気がします。

当日は会場に26名、オンラインで11名、合計37名の方にご参加いただきました。

(うち10代~30代は17名の方がいらっしゃいました)

 

会場には

10代から60代まで幅広い年代の方にお越しいただき、
中には学ラン姿の高校生も2名。

そして

ゲスト議員は

盛岡市議 加藤麻衣さん(28才現在1期め)
https://katomai.space/self-introduction/

岩手県議 米内絋正さん(35才現在1期め)

https://yonai.info/profile/

のお2人です!

まず、あらかじめ、こちらで用意した7つの質問に答えていただきました。

ちなみに進行しているのは岩手県立大学の現役の学生さんです。

 

1. 議員になるまでの経歴

2. ある月のスケジュール
3. 報酬と休日

4. 立候補のきっかけと仲間作り
5. 選挙にかかったお金
6. 議員の仕事のやりがい、しんどいこと
7. 議員でなければできない仕事とは?

 

以下、少しづつエピソードをご紹介

まず、加藤さんが議員になるきっかけは
学生時代に参加したLGBTの会議だったといいます。
その後、サークルをたちあげ、啓蒙活動や居場所作りをするものの、一方で

市民活動の限界も見えていたところに市議会を傍聴する機会が。
その時、当事者が議会にいないことに気がつきます。
それを職場で話したところ、「やってみたら?」といわれ、

約1か月半で選挙の準備をしたそうです。
この時、被選挙権ギリの25才。

 

米内さんは

曾祖父が総理大臣の米内光政氏。

時代が戦争に向かうなかで反戦主義を貫いた「ひいおじいちゃん」に感銘を受け、
中学生の時に政治家になりたいとは思ったものの

本格的に目指したのは2011年の東日本大震災後だったといいます。

5年間の会社員生活を経て、議員になるための準備を!
と思ったものの、どうやって議員になるかもわからない。

このあとの行動が面白いんですけど

米内さん、なんとマイナビで「議員秘書」を検索。

2年半の議員秘書生活を経て、単身盛岡へ来たのが2018年だそうです。

これには一同、「ええー!マイナビで検索!!」とびっくり。

 

気になる報酬について
加藤さんは月額617000円(手取りは351900円)賞与などを含めた年収は9810300円
米内さんは月額770000円 賞与などを含めた年収は約1300万

しかし

「年収というより、年商に近いです。
たとえばコロナ前の12月1月をみると、さまざまな会合に参加し、その参加費は2か月で約100万です。

また政務活動費といってたとえば事務所をもつ経費も認められているものはありますが
それもでるのは半分。
なのでいただく金額も多いけれども出ていく金額も多いのが実情です」
と米内議員から説明がありました。

 

休日については2人とも

「基本、休みはないし、プライベートと仕事という明確な境界線がない」と回答。

 

そして

4年に1回、選挙が行われるため

「4年に1回失職する可能性がある仕事です!」

その選挙にもお金がかるわけですが
「いくらお金がかかるのものなの?」にも答えていただきました。

 

加藤さんいわく

「供託金という立候補に際し、必要な30万(県議は60万)

含め150万ぐらいかかった。しかし一定数の投票を得れば公費で認められ、戻ってくるお金もあり、それで助かった記憶です」

米内さんは

「国政か地方かの規模によっても違いますし、掛け方もあるとは思います。
とはいえ、かかるものはかかりますね」

 

ここまで聞くと

企業でいえば完全にブラック企業やないかーい!

とツッコミが聞こえてきそう。

 

しかも4年に1度、失職する可能性もあるという不安定さ。
さらには

「全く知らない人に辛辣な言葉を言われることもある」という立場。

であるのにに「議員という仕事を選ぶやりがいは?」

「社会に変化をもたらすことができる」

「ある地方で成功したことを他の地域にも波及させることができる」

「社会を前に進めることができる」

といいます。

ここまでの回答ですでに熱を帯び、

会場、オンラインで質疑応答の時間はなんと残り、15分!

以下、その15分の様子を。

 

「素人が立候補するのには壁が高い」という意見には

「その通りだと思います。

選挙費用ももっと安く、お金のかからないものにしなければいけないと思うし、
さらには仕事をもちながら立候補できる環境を作っていかなければならないと思う」

 

「議員になるのに必要なことは?」という質問には
「社会に対する信頼」

「選挙で自分の名前を書いていただいたその責任、覚悟」で

お2人とも「まずは行動してみることが大事」

 

さらには

「議員ではなく、リーダーシップを発揮できる首長になる気はないのか?」
の叱咤激励?もいただきました。

事前に質問をたくさんいただきがら時間切れ。

いただいた質問には昨日、12/20に文書でまとめ、参加者の方々のへ
メールで送りました。

 

開催後のアンケートには

16名の方から回答をいただきましたが

「将来、地方議員をやってみたいというお気持ちはありますか?」という質問には

3年以内に検討してみたい が3人
5年以内が1人
10年以内が4人
さらには自分は立候補はしないけど応援したいが5人

いらっしゃいました。

 
若い議員を増やすための提言もいろいろいただきました。

・インフルエンサーと議員の対談を動画で流す
・小中高、大学生とこのような機会を増やす

・選挙の壁を低くする(資金や兼業)

などなど。

 

また、これはセミナーの最中にもでたことですけれども

「若者の投票率が低いのはこれは今に始まったことではなく、昔から。
社会人になったり、家庭をもったり、社会の課題と自分がぶつかるなかで

はじめて関心をもつようになる」

ならば、たとえば「奨学金について」など

若い方に身近なテーマで話しするのもありなのかなあと

アンケート回答を見ながら個人的には思ったりしてました。

 

来年は統一地方選挙

知事選、県議選、市町村議選と続きます。

今回の就活セミナーの熱波を伝播していければ!と思います。

ゲスト議員のお2人、
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

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