18時も過ぎた盛岡市内丸の桜山界隈・・・
月曜日だというのに、若い女性がたくさん出入りするお店がありました。
このロゴでおなじみでしょうか?
ここ、3つの店名をもつお店でして
昼は、「かまどのある家」という定食屋で
夜は、「酒をよぶ食卓」
「電話にはなんて出るのですか?」とお聞きしたら 「MASS(マス)です」という答えが返ってきました。
もっとも、「MASS」の名前の由来は「升」だそうで、なるほどTHEワールドです。(古いギャグで・・)
話をもとに戻しまして・・・
今宵、11月28日、月曜日の夜から何があるの?というと
第2回おけいこクラブ
「はじめての日本酒入門」
本格的な忘年会シーズンを前に、
「月曜日から呑んでも大丈夫!」な日本酒ののみ方を
女子20名でお勉強しましょう!という会です。
講師はこの方!
この、ニカァーー!とした笑顔でお馴染み。
株式会社南部美人 五代目蔵元 久慈浩介専務です!!
もともと岩手県では有名な方でしたが、震災後、全国で花見を自粛する中、
「被災地を思うなら、自粛しないで東北の酒で花見をしてください」と
ユーチューブに投稿し、いまや全国区になった方です。
MASS2階を貸切にしまして、すでに会場内はこの感じ!!
端から端まで女子がすでに20名集結!!
今回は「日本酒入門」ということで、
① 日本酒の種類について(純米酒・吟醸酒)
② 甘口と辛口
③ 冷やと熱燗
④ 悪酔いしないための飲み方
の4つを勉強します。
そこで、①~③までは、利き酒風に、勉強するということで
会場内には、本日使用する日本酒が8種類
そして、久慈専務のお話にあわせて、次々と日本酒をチョイスしなければならない裏方はこんな感じ
裏方のお給仕さん、背広姿のこの男性はいったい誰?というと
NTTドコモ岩手支店の松倉圭佑さん
なぜ彼がスーツ姿でここにいるのかという謎は
後ほど解明するとして
本当にお給仕係として頑張っていただきました。
そして、もう一人、白衣姿が板についてるこの方は
MASSのオーナー 阿部洋祐さん
かまどで炊くごはん、こだわりのある料理は全て
阿部さんの目利きから生まれています。
どの料理も旨いし、器のセンスもよいのだ・・・。
さて、
すでに久慈専務は熱血講演中!!
テノール歌手でもいけるのではないかと思われる豊かな声量とよく通る声が
2階はおろか、実は1階のお客様まで響いておりました。
講義に入る前に、各自の席の前においてある瓶の説明を。
実は中身はお水でして
南部美人のお酒をつくる伏流水です。
「 和らぎ水(やわらぎみず)です。
これを今日、私の話が終わるまでに
ひとり1本飲んでください!」と第一声。
「洋酒にチェイサーという飲み方があるように、日本酒にはこの和らぎ水です。
実は悪酔いしないポイントは合間に水を飲むことです。
合間に水を飲めば、深酔いしません。
酔いをやわらげる水、だから「和らぎ水」なんです!」 の説明に一同 「ほっーなるほど。」
だからMASSさんで日本酒頼むと、一緒にお水がでてくるんですね。
久慈専務の熱血講義は「純米酒」と「吟醸酒」へ
「純米酒の原料は「米・米麹・水」のみ
吟醸酒はその3つに、アルコールをプラスしたものです・・・・」
久慈専務の手振りを交え、目力いっぱいの話にあわせ、参加女子には次々と利き酒がふるまわれます。
「和らぎ水もしっかり飲んでね~」と久慈専務のリードで、MASS自慢のお料理もふるまわれます。
甘口と辛口のところでは、
「初心者でもわかりやすいように」ということで
-25の超甘口と+15の辛口と、その差、なんと40度のお酒を味わいました。
ちなみにこれは、アルコールの度数ではなく、【日本酒度】といわれるもので
「4℃の水と比べて、お酒が重いか、軽いかを計る」そうです。
甘口か辛口かは、この【日本酒度】と味の多さを表す【酸度】でわかるそうで、
【酸度】は数字が小さいほど「淡麗」で、甘く綺麗な酒
数字が大きいほど「濃醇」で、濃く辛い酒なのだそうです。
日本酒のラベルの見方も教わりました。
たとえば 【精米歩合】 35%⇒ひと粒のお米のうち、35%の本当に甘いおいしいところしか使ってないよ 【日本酒度】 +5 【酸度】 1.4 ⇒やや辛口ですっきりした味 ですよね? 久慈専務
おっと・・・話は すでに 「冷やと熱燗」の話へ進んでいました・・。 ここで登場したお料理が 「盛岡短角牛の煮込み」です。
この煮込みはビーフシチューのようなお味。あとで聞いたら味付けは「味噌」なんですって。 さて熱燗のお話へ。 お燗の種類は、燗する温度によって、全部で10種類。 なかには、5℃や10℃のお燗もあり、(20℃以下のお燗があることを初めて知りました!) 5℃の「雪冷え」から始まり、「花冷え」「涼冷え」 「常温」で20℃ 「日向燗」「人肌燗」「ぬる燗」「上燗」 「熱燗」で50℃ さらにその上の55℃以上は「飛切燗」まで! こんな5℃ごとに10種類も燗の種類があるのは 「燗というのは、日本伝統のおもてなしの文化」 だからなんですって。 「深い~」と机をたたきたい気分。 そして、久慈専務いわく 「今日の会場のMASSは岩手県で一番、上手いお燗を飲ませる店です!」 なぜかというと、 「MASSさんでは、この10種類のお燗のリクエストができます。南部美人の純米大吟醸を上燗で!といったら、きちんと45℃にして持ってきてくれます」 という説明に、さっそく参加者から、「じゃあ私は〇〇を日向燗でお願いします」の声が。 ・・・・というわけで、裏方のNTTドコモ松倉さんも大忙しです。
そして、ひととおり日本酒のレクチャーが済んだあとで、南部美人の「糖類無添加梅酒」のお話になりました。
「家庭で梅酒を作った方もいらっしゃると思いますが、ものすごく砂糖をいれますよね。 梅酒っていうのは、砂糖を使うのが大原則で、カロリーも高めです。 でもウチで、市場調査をしたら、甘すぎない梅酒が欲しいっていう意見が多かったんです。 じゃあ いっそのこと、 梅酒の常識を覆して、砂糖や甘味料、アミノ酸も一切いれずに、糖類無添加の梅酒を作ろうじゃないか! といって出来たのが、この糖類無添加梅酒です!」 ・・・ということで、「原材料は純米酒・梅のみ」 たしかに、人工甘味料の甘ったるさがなく、スッキリして飲みやすい。 驚いたのが、色です。
梅酒って茶色いイメージがありますが、あれは砂糖がカラメル反応した茶なんだそうです。 この美しいピンクは、梅を純米酒に漬けこんだ結果の酸化反応した色。 まさに「糖類無添加」の証明がこの美しいピンクなんですね。 さらに、この梅酒に使用した梅は、シライシパンのご当地パンの「梅酒ジャムパン」の原料になっているそうで 今日の参加者にはシライシパン商品企画部デザイナーの柳原 紗也加 さんがいらっしゃいます。
さて、ここまで話すのに、なんと18時半~21時まで2時間半!!
もちろん、参加した女子は、
MASSのお料理を堪能し、
「全部飲んでいいよ」という日本酒をオーダーしまくりました。
最初にいわれた「悪酔い」しないための「和らぎ水」もおかわりして。
その間、久慈専務は、和らぎ水を飲むだけで、150分間ほとんどしゃべりっぱなし!!
そのパワーたるや素晴らしいのひとことですが、講義もとてもわかりやすくて
参加者一同
「楽しかった」
「また日本酒を勉強したい」
「苦手だったけど梅酒からトライしてみようかな?」などなど。
日本酒の入門編が楽しくわかりやすい久慈専務のお話で、本当によかったです。
本日の参加者です。
こちらは4人で参加 「娘と娘の友達です」
今日が初対面なのに息投合した方々です
仲のよいお友達だというお2人と、たまたま滝沢市在住の4人
最後に、この「大人のおけいこクラブ」を企画してくれた運営委員OL部の4名です。いつも手伝ってくれて感謝です。ありがとう!!
<番外編>
南部美人の久慈専務からは全員お土産まで頂戴しました。
そして 「月曜日から日本酒呑んでも悪酔いしなかったかどうか」の調査結果ですが、
聞き取り調査した限りでは、「二日酔いなし」「すっきり起きた」「肌がしっとり」という感想が。
大好評だった日本酒入門、また来年、中級編や蔵元見学会を企画したいと思います。
南部美人久慈専務、MASSさん、NTTドコモ松倉さん
参加していただいた女子の皆さま、ありがとうございました。