11/19(日)に第2回小昼講座を開催しました。
前回と同じ、講師はアキラさんです。
5才から家業の団子屋の手伝いをはじめ、団子と餅に関わること52年!
コンビニに押され、街から昔ながらの団子屋が消えていく昨今、
「そもそも家で作っていたおやつ。ならば家で作れるように復活させよう」
とお団子教室を主宰しております。
参加者は17名様。
遠くは前回に続き、遠野市から高速で来てくれたSさん。
「お母さんががんづきが得意で、ぜひ習ってきて」と言われたそうな。
今日はまず「がんづき」を。
そして蒸している間に「かまやき」を作るのです。
そこに登場したこちら。
じゃーん!!
おおおお、業務用の蒸し器。
これが、お湯入ると重いんですよ。
あらためて、団子屋さんというのは体力勝負の仕事だなあと思います。
さて、そうこうしているうちに今日は4班に分かれ、スタート。
ますは全ての材料を計量。
こうして準備しておくとあとから慌てないで済みます
今日が初対面な方もたくさんいるわけですが、
ささっと手際よく皆さん作業中。
そういえば、矢巾と紫波から別々に参加したお2人が
ここ滝沢で再会を喜ぶ光景が。
「マスクしてるからわかんなかったけど
声でわかったよ~」と盛り上がってました。
こちらは黒糖に牛乳を浸してまーす。
黒糖のいい匂い~と思いきや、次に投入する「酢」で見事に消えるという。
結構な量の酢で、強烈な酢の匂いが。
しかし、がんづきで酢は大事、忘れちゃならねーのです。
ふわっ、もちっと膨らませるためと
この後、重曹をいれる時に重曹の苦みを消すために酢を入れるそうです。
あれだけの酢を入れてましたけど完成品には全く酢の匂いがないの、不思議。
ちなみに
2年前に亡くなった私の義母もがんづきが得意で、
レシピを教えてもらったのですが
私が家でやると全く膨らまず、せんべいでもクッキーでもない異物が出来てました。
「なしてだべ?」と義母も不思議がっておりましたが、、
その理由が判明しました!
「重曹を混ぜる時は蒸し器に入れる直前に入れること!」
酢と重曹が混ざって発砲が始まるそうですが、あまり長く混ぜすぎると
発砲が終わってしまい、膨らまないのだそうです。
おーお。ほぼ10年ぶりぐらいに判明した、、、
さて、これを丸型に投入し、胡桃やゴマをちりばめて、
蒸し器にいれまーす
今回は14センチ型の丸型を使いましたが、わりと高さがあったので
30分蒸します。
その間、かまやきに移ります。
だんご粉を入れて、お湯を少しづーつ加え、
耳たぶの柔らかさになるまでよく混ぜます。
「耳たぶってどのぐらいですかーー」とお呼びがかかり
先生のお手本
そして、ここで生地を2等分して10分蒸すんですって。
てっきり中身をいれてからだと思ってた、、、
この間に、黒糖+味噌+くるみでかまやきの中身を作っておきます。
そして、先ほどの生地が蒸し上がったら、
ここからは熱さと時間との勝負!!
かたくり粉を少量いれて、すりこ木でトントン
そうしたら、4つの団子をつくります
前回に続いて今日も頑張るOくん。
エプロンが似合うねぇ。
胡桃味噌を中にいれて、半円状に包みます
そしてゴマを上に飾ります~。
成形が人によって違うのよ~!
このあたりが手作りの良さね。
そうこうしているうちに、がんづきも出来てきた。
おおーー。いいじゃない、いいじゃない
丸型から出して、クッキングペーパーを剥がして
完成ーーー!
2品並べるとこんな感じよお
ここまで12:15~14:00
みなさんには日曜日につき、朝食時間の調整をお願いしてきたものの
お腹減ってますよね。
ということで試食タイム
試食タイムの間は、アキラさんの雑学講座&質問タイムです。
がんづきの名前の由来は、夜明け前に飛ぶ「雁」の風景が由来とか。
名づけ親はわからないものの、がんづきは主に
岩手県南と宮城県北部の郷土菓子なそう。
こちらは早くも食べ終わったチーム。
結構なボリュームあったので
テイクアウトもしっかりと。
かまやきの由来は「草刈鎌」に形が似てるからですって。
かまやきなのに、焼かない不思議。
「かまもち」という地域や沿岸だと「ひゅうず」と呼ぶ地域も。
「もし焼きたい方は、ほんとに1分ぐらいにしてくださいね」とのこと。
香ばしいのを通り越すと固くなるんだそうです。
、、、というわけで今回も楽しく出来ました。
「洋菓子教室は結構あるけど、和菓子はなかなかないから
またやってくださーい」と3回目のリクエスト。
雪道が解けるであろう、2月末かなあ、、、
3月かなあ、、、、に
開催したいと思います。
時期的にお雛様関連もよいよねー。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。