「オリーブオイルセミナー」終了報告~2023年10/1開催

10/1 オリーブオイルセミナーを開催しました。

 

もともとは今年の5/14に開催した「マルコさんの食育講座」がきっかけです。

 

この時、ちらりとオリーブオイルのお話をいれていただいたのですが
時間の都合でほんとの触りだけで終わってしまい、
「これはこれでまるっと時間をとりましょう」と思っての開催です。

 

本日の講師は布施かおり先生
オリーブオイルソムリエにして野菜ソムリエ

「オリーブオイルについて語りだしたら止まらない」という先生です。

 

まず、オリーブオイルとは?

オリーブの実から抽出する植物油で、地中海に面した地域で6000年も前から
食べられていたのそうだそうです。(6000年前って日本では縄文時代)

 

世界のオリーブオイルは1300種類もあるそうで、うち600種類がイタリアが産地なそう。

生産量で見ると
スペインが第1位で40%、次いでイタリアが19.5%、三位がギリシャで12.9%

 

ということで、まずはこの三国のエキストラバージンオイルを試飲してみます。

ここで正しいティスティングの方法を伝授

 

「こんなふうにして香りをかぐんですよ~」
1. カップの底を手に持ち、もう片方の手でカップの上をふさぎます。

で、カップを両手で包みこむようにして、ゆっくり回します。

 

こうすることでオリーブオイルが温められ
もっとも香りがたつようになるんだそうです。

 

2. オリーブオイルを口にのせたまま、口を薄く横に「イー」とあけて
歯のすき間から「すっ」と空気を吸い込み喉の奥に流しこむ

 

これを字にするのは結構、難しいのですが、
「ズィー」「ゴックン」でしょうか?
最初の「ズィー」が結構、音する感じです。

 

、、、と惜しげもなく「エキストラバージンオイル」を試飲する私たちですが
この基準が日本と生産国では違うそうです。

 

IOCという国際オリーブ協会が認定したオリーブオイルは実に9段階もあり、
酸度という簡単にいうと油の新鮮具合を表す数値によって分かれているそうです。

 

「酸度の数値が高いほど劣化しやすく、エキストラバージンオイルと定義されるのは
この数値が0.8%以下でなければなりません」

 

ところが、日本のオリーブオイルは「食用オリーブ油」が酸度2%以下、
「精製オリーブ油」が0.6%以下となっており、IOCの基準に照らすと
上から2番めの「バージンオリーブオイル」になっている。

なので「エキストラバージンオイルが商品名となっているのが実情」なんだそうです。

 

さて、他の植物オイルとの違いは?というと
なんといっても「オレイン酸の含有量」なのだそうですが
その理由こそ、抽出方法にあるそうです。

 

つまり、オリーブオイルは
「摘んだらつぶしてしぼるだけ」「加熱しない」ため栄養が残る!

 

オリーブオイルって実にシンプルなんですね~

 

熱に弱いそうで、保存は12~15度の冷暗所に保存し、
「開けたら2~3か月で使いきってくださいねー」とのこと。

 

「ではいろいろなものにかけて食べてみましょう」ということで
試食タイムです!
このうち、見慣れない揚げ物は
「ゼッポリーニ」というナポリのソウルフードだそうで
ピザ生地に青のりを練り込んでオリーブオイルで揚げたもの。
中はモチモチして、意外と食べ応えがあります~。
みなさん、いろいろなものに3国のオイルをかけて試食中です。

こちらは震災後に福島県いわき市で始まった「北限のオリーブオイル」です

 

ギリシャのものがいちばんクセがなく、マイルドで
イタリアのものが辛く
スペインのものが青臭くフルーティーな気がしましたが

途中で、炭酸水にて口のなかを無味無臭の状態にするのを

忘れて、利きオイルがわからなくなった私。

 

参加者の皆さんはいかがでしたでしょうか?

 

5月の食育講座の時に、マルコさんは

「イタリア人は甘いものが食べたいときは

オリーブオイルに砂糖、しょっぱいものが食べたいときはオリーブオイルに塩」とお話してました。

 

そのぐらいの気楽さで、オリーブオイルを常備してみるのも
よいのかもしれませんね。

 

今日のセミナーが
気軽にオリーブオイルを楽しめるきっかけになればうれしいなあと思います。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

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