6/25(土)に「夏酒フェスタ」を開催しました!
実に2019年以来の大型イベントです。
「屋外でのイベントだけでなく、
そろそろ屋内で飲食を伴うイベントにチャレンジしてみませんか?」
という私のラブコールに賛同してくださったのは
菊の司・月の輪・南部美人・浜千鳥・わしの尾の5つの醸造元さん。
とはいえ、7月以降、コロナの感染者数がぐんと増えていることを思えば
この6月25日という設定はちょっとしたキセキでした。
日本酒とスイーツという組み合わせがよかったのか、
それともこういう風にリアルで飲む機会を欲していたのか、
定員60名を超え、65名(女性51,男性14)にお集まりいただきました。
「日本酒」を飲む前にまずは基調講演です。
わしの尾八代目蔵元 工藤朋さんから「日本酒を楽しむイロハ」
これは私が「日本酒の瓶って見てもなんか味の想像がつきにくいよなー」と
思ってお願いしたものです。
そうしたらビックリ。
表示義務のあるのは「原材料名、アルコール分、精米具合、容量、製造年月日」だけなんですって!
なのでこれ以外の、
お酒の種類(純米酒とか大吟醸とか)やコメの種類(山田錦とか結の香とか)
酵母の名前、日本酒度(一般的には甘口か辛口かを示すといわれているもの)、酸度などは
全くもって任意なのだそうです。
味を想像できる表記といても個人の味覚によって感じ方も違うということで、
最近では、Gグルコース-A酸度という基準も使われているそうで
AV値が0.2以下で辛口、0.3~1.0でやや辛口、1.1~1.8でやや甘口、1.9以上で甘口
燗の種類についても教えていただきました。
常温:20℃として、そこから上下に5度づつ10段階、種類があります。
雪冷え(5℃)花冷え(10℃)涼冷え(15℃)常温(20℃)日向燗(30℃)人肌燗(35℃)ぬる燗(40℃)上燗(45℃)熱燗(50℃)とびきり燗(55℃)
同じお酒でも何度で飲むかによって味が違うそうです。
ちなみに浜千鳥さんはこの日、3種類のお酒を持参されたのですが
「全部、冷蔵庫で保管してください」だったんですよね。
ふむふむ。。。
基調講演を終え、各蔵から今日のお酒について2分間プレゼンです!
なお、持参していただいたお酒の詳細はリンクを見てください。
なんといっても
私、この日、会場では一滴も飲んでいないのですわ~!!
これは車で来た醸造元さんたちも一緒ですけども。。。
◆菊の司
innocent50 こちらワインみたいなボトルでラベルじゃなくて直接瓶に印字されてます
ひまわり これぞ夏酒という感じのスッキリしお酒
西舘杜氏とスタッフの方
◆月の輪
月の輪×紫波フルーツパーク FUSION 2022 「Terroir」(テロワール) 会場の一番人気ですぐなくなりました
白麹純米 月の輪 白ラベル <ピロくま> 酸の強いお酒
大辛口純米 月の輪 スイーツとの相性を考えて超辛口のスッキリしたお酒
横沢杜氏
◆南部美人
純米吟醸 スイーツにあわせてこの1本で勝負!
「Kura Master 2021 プラチナ賞受賞」「Asian Sake Festivalで第1位受賞」の自信作
醸造部の小田中さん
◆浜千鳥
浜千鳥 純米うすにごり 銀河のしずく 原料米は銀河のしずくという夏酒
浜千鳥 純米大吟醸 結の香 東北清酒鑑評会 最優秀賞受賞 他多数受章
浜千鳥 純米吟醸吟ぎんが仕込み 2014ロンドン・サケ・チャレンジ金賞受賞のオールいわて清酒
奥村杜氏
◆わしの尾
吟醸酒岩鷲 古酒としてお持ちいただき会場で「うまっ!」との声多数。
あさむらさき 紫黒米で仕込んだピンクのお酒、アントシアニンが入ってデザートと相性抜群
ほし 蔵に住み着いている乳酸菌で作った山廃純米吟醸酒
※岩鷲はHPにはありませんが、メールで注文可能で各酒屋さん経由でも入手できます
ここからお待ちかねの周遊タイム!!
テーブルにはホテルエースの料理長特製スイーツ!!
酒粕を練り込んだチーズケーキとソースに日本酒を使ったタルト、
お口直しにコーヒーゼリーです。
ちなみにこのスイーツの写真、
たくさんインスタやらSNSに投稿されてました。
この日は9テーブルに分かれて着座していただきましたが
利き酒風に種類を並べているテーブルもあれば
スイーツとの相性を考えながら黙々と飲んでいる人もあり、
ちなみに利き酒女子に聞いたところ
「3杯目までは味の違いを感じてけど
4杯目からはわかんなくなった。けど美味い!!」だそうです。
そして「日本酒ラベルミニ展示コーナー」も盛況。
ラベルって綺麗ですよね。じっくり眺めていて飽きない。
不発に終わったのは「日本酒のネーミングを考えよう」コーナー。
ホワイトボードを用意してましてが、誰も書いてない。
それでも平成生まれグループに無理やり書かせたら
正義酒と書いてジャスティス
走酒と書いてダッシュ
ですって。
さすがこの感覚は昭和うまれにはないわーー。
個人的には「正義酒」いいと思います。
「正義の酒~ジャスティス」
さて、今回は、無料チケット2枚ついて
3杯めからは300円の有料にしております。
みなさん、どのぐらい飲んだかというと、、、
80分間、飲みに飲んでいただき
その数、278杯!!
え? 平均するとひとり4杯?
強者では12杯飲んだ方もいらっしゃいました。
しかし、みなさん、お強い!
誰も顔にも足元にもでてない~。
そして最後は抽選会!
5蔵にそれぞれ、1品もってきていただき、くじ引きです。
わしの尾さん、浜千鳥さん、南部美人さんとそれぞれ抽選し、
ここで月の輪さん持参のフェイスマスクが男性に当選するというハプニング。
番号よみあげたとたん、「すみません」というひとことに会場内爆笑!!
こういうことが起きるからイベントは楽しい。
そして、そして、最後にとてもBIGな商品をご持参いただいたのが
菊の司さん
このお酒、杜氏の隠し酒 「2019 結の香」
「結の香で造られた
純米大吟醸の全国新酒鑑評会出品酒です」
これを聞いてどよめく会場
お値段まで書いてしまいますけど8,580円ですよ!!
見事、当てたのは盛岡市内からお越しの40代女性でございました。
もう涙を流さんばかりに喜んで一升瓶持っていきました。
こうして楽しく過ごしてきた2時間半、
最後は「今日参加した蔵のお酒が飲める周辺飲食店ガイド」を来場のみなさんにお渡しし、
〆はこれで。
「これからも岩手の日本酒を飲みましょう、
日本酒のに!!」
ご参加いただいた皆様、醸造元の皆様、ホテルエースさん、
ありがとうございました!
「日本酒のに」流行らせてくださいねー!