「古典」と聞いて、あなたが思い浮かぶのはどんな光景?
好きだった、
嫌いだった、
何の記憶もない
企画してみていちばん多かった声は
「最初から ちはや先生に習いたかった!!」
というもの。
古典嫌いで、きっと内心はしぶしぶ参加だった方からも
話、先生のスタイルとキレッキレの話術に惚れました✨
そうなんです!!
「(盛岡大学短期大学部の)学生さんが羨ましいわね」という
感想がでるぐらい、面白い話でした。
まずは、172㎝の長身と、ゴージャスな容姿にみな見惚れる。
そもそも「万葉集」って?の話からスタート。
4516首あり、中国から輸入した漢字をこう読んだということで
先生のBGM付きクイズ「なんて読むのでしょうか?」がさく裂。
いろいろ教えていただきましたが
数日たっても忘れないものといえば
「未通女」
意味はきっとそういうことよね。。と思いながら、正解は「おとめ」
丸雪=あられ
年魚=あゆ
白水郎=あま(尼ではなく、海女のもぐる方の意味です)
ほおっ~!!
続いて、令和の典拠である「梅花の歌」も解説いただきました。
これは、万葉集巻五の序文、ようは説明文なんだそう。
そもそも「梅」というのは、「母」という字が入っているように
母乳がしたたり落ちるがごとく
木にたくさんの実をつけるもの=「梅」であり
薬でもあった。
平安の頃、ハイソな人々のサロンでは「梅」をテーマに
歌を詠むのが流行っていたそうです。
それと男女の歌のなかで「衣」もやたら出てくるのだけれど
この頃の衣=絹で蚕から作っていた貴重品
今でも皇后陛下が蚕を皇居内で育てていたり
天皇陛下が田植えをされたりするのは
この頃からの名残らしいです。
こういう
NHKの「チコちゃん」が喜びそうなことを聞いて
私たちも「へぇ~」
なかでも私たち、大人女子の💛をつかんだのは
メールも電話も時計もない時代、にどうやって男は
女のもとへ通ってきたのか?という話。
なんと
月の明りを頼りに通ってきてたんですって~!!
真っ暗な夜道で、月あかりだけを頼りに
獣や盗人に襲われる危険も顧みずに
通ったんだから、この頃の恋愛は
ロマンチックというより命がけだったんですよね。
先生の著書「女と男の万葉集」のなかに
やたら月の歌が多いのはそういうわけなんだなあ。
それと 印象的だったのは
「言霊=ことだま」
言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。
発した言葉どおりの結果を現す力があるといわれていた。
なんだ、自己啓発セミナーなんかで
「これって、ひきよせだわ!」と今、発見したかのようにいってるけど
万葉人が1200年前から気がついていたことなのね。
その他に、私たちの心をつかんだ話題といえば
この時代に、
知性も教養も兼ね備えた才色兼備の高級ホステスが存在した
とのお話!
これについては
あまりに興味深いので、次回、そうした高級ホステスが詠んだ歌を
特集しようかと思っております。
そんなこんなで
時代背景と歌の解説をしていただいてたら
あっという間に90分が過ぎ
会場のグラーノドォーロのケーキを食べつつ雑談タイム。
それでも話し足りず
先生が次の予定に移動されたあとも
数名の女子たちは
パスタを食べながら
万葉2次会
ここのパスタはほんとに美味いよお。
今回、運動会で参加できなかった方も多いので
ちはや先生と相談しつつ
また第2弾を企画したいと思います。
そして、ほんとにおもしろい歌が
たくさん先生の著書には
かいてあるのですが
私がこれぞ、「万葉人」のたくましさを感じて好きな歌をご紹介。
人言はまことに言痛くなりぬとも
そこに障らむ 我にあらなくに
【訳】人の噂がどんなにうるさくなってもそれを気にする私じゃなくてよ
うぅーー、この万葉人のメンタルが好きだーー!!
ちはや先生、
ご参加いただいた皆様
ありがとうございました。