「本気女子の営業セミナー」~2015年10/3・11/7・12/5開催

このセミナー開催のきっかけは「ワークライフバランス」でした。

思えば2013年に太田彩子さんの出版記念講演会を開催してから、

「女性というのは人生のその時々で働き方が変わる」ということを

私自身も実感してきました。

共働きがあたり前になってきたとはいえ、育児や介護ではどうしても女性の方が

離職しやすい。

 

「私生活も仕事もどちらも大事。

キャリアを中断することなく働き続けることができる方法はないものか?」

と考えたとき「営業職、セールス」が浮かびました。

それなら、会社員時代も含め、26年営業の世界に生きてきた自分の経験を

役立てることも出来そうです。

そして、ホリエモンがアドラー心理学を称賛しているという記事を読み、

「営業+アドラー心理学」のコラボで進めることとし、

アドラー心理学の担当を千葉悦子先生にお願いしました。

また、よりゆったりとした環境で参加していただくために

会場を北ホテさんで、昼食はたっぷりと1時間とり、毎回、豪華な懐石弁当としました。

男性が主催したセミナーへ参加すると「昼時間はわずか30分」というのがよくありますが、「詰め込まれた感」があり私自身、苦手だからです。

気分転換をするにもまた午後から集中していただくためにも

昼時間と適度な休憩時間って大切なんですよね。

 

さて今回、セミナー名に

「本気女子」と「本気」をつけたのには理由があります。

世の中にはいろいろなセミナーに出るけれども、「聞くだけの人」が
たくさんいらっしゃいます。

「いい話を聞いて自分の人間性が高まった」と勘違いする方です。

また「変わりたい、仕事したい、生き甲斐が欲しい」と言葉ではいいながら

本音はそうではない方々もいます。

この方々をふるいにかけたいと思いました。

それがわざわざ「本気」とつけた由縁であり、

受講料単発で12000円、3回コースで30000円にした理由です。

東京では珍しくない受講料でしょうが、

岩手で女性をターゲットにしたセミナーとしては高額です。

結果は大正解で、たいへん意識の髙い方々や

すでに指導的立場にある方々に参加していただくことができました。

午前中は毎回テーマを決めて

私、高橋と千葉先生からレクチャー

午後は体験談をお願いしました。

私が拘ったのは

「どちらかといえば口下手でおとなしい方」の体験談。

なぜかというと、「口から生まれてきたかのような方」ですと

「この人だから出来る」と思ってしまうからです。

ワークライフバランスのための営業職なので、ある意味では

誰でもできるノーハウでなければ意味がないからです。

この人選が本当に大変で、方々へ情報提供をお願いしたところ

第1回目は住友生命紫波支部長の村上幸子さん 

第2回目はアロマセラピストの武川千絵子さん に

お願いすることが出来ました。

「1対多数は苦手です」といいながら村上さんには

シングルマザーとして飛び込んだ世界で

「1日何回くるの?」といわれながらも県庁へ足しげく通った新人時代、
「遠征費をどうやってねん出したのか覚えていない」という

娘を国体スキー選手に育て上げた経緯をお話しいただきました。

また武川さんは

「セラピストとコンサルタントは違います。

セラピストはお客様の話を聴いて整理してあげるのが仕事

コーチングやアドバイスをするのは自分が満たされてないセラピストです」

と冒頭でお話され、個人的にはこのひとことは目からウロコでした。

たしかにすぐコーチングしたがらるのはその方が楽だから、心地よいからであって

実際は最後まで話を聴くことのほうが大変です。

営業も同じで「今の時代、話したいのはお客様」

お客様が自分の話をいいきってからその方にとって最善の提案をするのが

営業で、途中で遮ると物は売れません。

逆にいえばそこまで信頼して話してもらうことが大事です。

 

単発受講の方、3回受講の方あわせ17名の方々に参加していただきました。

各回20名を目標に開講したので、数という面では課題がありましたが

受講者の方々のおかげで質の高い、いいセミナーを開催することができました。

またこの営業セミナーの「営業」をしながら気付いたことも多々ありました。

たとえば「女性営業」といいながら実態は

「男性営業職がとってきた予約のお客様にショールームで接客するだけ」という企業の問題です。

女性のほうが社交的であるのに「いまだ女性を営業補助としてしかみていない」というのは会社として損失だと思います。

また行政や求職者にかかわる方々の参加がなかったことも残念でした。

行政は事務職ではなく、その市町村の最大のセールスです。
観光や商工以外でも、住民票を発行するような窓口業務の方でも基本的には

その市町村に住んでもらい、あるいは旅行者から特産品を買ってもらったり、

泊まっていただくなかで、お金をおとしてもらい、

住民という顧客の満足度を高めること。

またハローワークのような求職者支援に関わる方、

おそらく求人数としては数多い営業職の魅力を体験せずに
どうやって仕事のお世話をするのか?と思います。

 この方面の職種の方々に「本気女子の営業セミナー」の魅力を

お伝えできなかったのは私の力不足だと思っております。

 

サッカーの本田選手ではないけれど

「最終的には個の力」

これは研修中に自戒を含めてお話したことですが

「本業でお客様に尽くすのはあたり前で、本業以外のところで尽くすこと」

が大事だと思います。

そういう意味では、本業ですら尽くさない我儘な個人事業主は論外です。
たしかに「わかるやつだけわがればいい」のですが

傍から見てどちらがお客様なのかわからないような接客態度は問題ありだと思います。

 

今回受講された1期生の方のご意見も伺いながら、また来年の春以降に

2期生の募集をし、「誰でも出来る具体的な営業ポイント」を伝授するセミナーを

開催できればと考えています。

そして、営業成績があがることはもちろん、

私生活と仕事とをバランス良く生活する

ワークライフバランス実践者のお役にたてればと思っています。

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