このセミナーを開催するきっかけは夏に発覚した姑の「パーキンソン病」です。
いつかは・・と思いながら見てみぬふりをしてきた「介護」の文字。
それがある日、突然、現実のものとして目の前に突きつけられたかのような感じでした。
しかし、「介護保険」を受けたいときに最初に行くのは役所なのか、病院なのか、
よく聞く「ケアマネ」といわれる人たち、その人たちとはどこで会えるのか?
いっさい、わからない。
「私のような人がたくさんいるんじゃないだろうか?」と思って開催したのがこのセミナーです。
関心高く、定員の30名を超える方々に参加していただきました。
まず「医療」の立場から抗加齢医学専門医の宮田恵先生に
「要介護」になりやすい病気についてご講演いただきました。
今回は
①認知症脳血管性認知症)(アルツハイマー型認知症)
②いわゆる「あたった」病気について(脳と心臓) ③パーキンソン ④骨折について
どんな病気でどんな進行状態となるのかについてです。
こうした疾患のほかに「骨折」や「骨そしょう症」による寝たきり
これは後日、参加者の方もおっしゃっていましたが
「壊れていく両親とどう向き合うのか」という言葉
が、とても心に残りました。
しかし、「いきなり寝たきりになるのか、回復の可能性は?」
その知識を多少なりとも得ただけでも心の持ち方が違うような気がします。
また「介護認定」を受けるとき、主治医の意見書が必要になるため
日頃から親がどこの病院にかかっているのかを
遠距離介護の場合も把握しておかなければならないそうです。
続いて「介護」の立場から久保忍先生から
久保先生もまた御爺さんの氏をきっかけに介護の世界に入られた方で
平成17年に岩手で初の有料老人ホームを開設した方です。
久保先生には主に下記5点についてお話いただきました。
①介護保険を使うその申請までの流れについて
65才になると郵送されてくる「介護保険証」を持って市町村で手続きする。
②「要介護と要支援」それぞれ受けられるサービスについて
③介護施設の種類について
・家庭へ帰すことを目的とする場合は、「介護老人保健施設」
・在宅扱いだが、長期の入所になる場合は
「養護老人ホーム」「軽費老人ホーム」「ケアハウス」
「有料老人ホーム」「グループホーム」
・医療が必要な場合はいわゆる老人病院~介護療養型医療施設
④「家で看取る」という選択のとき、受けられるサービスは?
そして、これら介護の手続き、具体的な施設などわからないときに
窓口相談としてあるのが「地域包括支援センター」の存在です。
各市町村に必ず1カ所はあるそうで、
ケアマネがどこにいるかもここに行けばわかるそうです。
セミナー終了後の質疑応答も活発に行われました。
今回は、こちらからの一方的なセミナーではなく
この質疑応答がたくさんあったおかげで
みなさんで考えていくセミナーになったような気がしています。
その後は、参加者で会食
美しき介護食器として発売されている「てまる」の展示も行いました。
実際に「てまる」に盛った煮物がこちらです。
こちらはジョンレノン?を思わせるお2人ですが
同級生とのこと
右側のヒロコさんはご主人の仕事の都合で海外にいらっしゃるそうで
現在は東ティモール在住。
たまたま帰省中にこのセミナーを知って参加してくださったとのことです。
「遠距離介護」これもまた現実です。
「介護」は大方の場合、ある日突然やってきます。
・親の介護保険証はどこにあるか?
・主治医はどこの誰なのか?
・いざというとき、どんなサービスを受けて介護するのか?
・在宅か施設か?どこで見るのか?
終末をどこでどう向かえるのか
話にくいことですが、親が元気なうちから話しておく必要がありそうです。
宮田先生・久保先生・参加してくださったみなさまありがとうございました。
今後、具体的な「介護施設見学会」のような企画も検討していきたいと思っています。