今回のおけいこクラブは、いつもとちょいと雰囲気が違います・・。
なぜかというと
そうなの、今日のテーマは「仏事のマナー教室」
これは私が前々からやりたかった企画でして・・
なぜかというとある年代過ぎると、
慶事よりも仏事に参列する回数が圧倒的に増えるからなのです。
毎回、毎回、前の人の作法をみながら模倣してはいるものの、
「合っているのか?」と聞かれれば自信はなく、
ちゃんとしたお作法を身につけたいと常々思っておりました。
でいくつかの業者さんにかけあい、快諾していただいたのがこちら。セリオホールみたけさん。
そして、葬儀会場があいている日ということで、
「友引の土日指定」で、11/18(日)開催となりました。
会場もこんな感じで。隣に祭壇があります・・・。
(こちらは開始前の準備風景です)
そして今回の「仏事のマナー教室」は、
一部:外見のマナー 二部:参列の際のマナーの二部構成とし、
一部のご協力は、
西青山にあるノエビアビューティースタジオフルールさんと
㈱ノエビア盛岡オフィスに全面協力していただきました。
一部の講師は㈱ノエビア盛岡オフィスの及川由香さんです。
まずはこちらの映像からスタート
これ、数年前にモーニング娘のもとメンバーの親族の葬儀の映像ですが、
辻ちゃんのメイク・洋服・リボンが場違いなのはわかりますが
実はもうひとりおかしいメンバーがいるのわかりますか?
写真の右から2人目の飯田香織さんもNG。
なぜかというとその理由がこれです!
飯田香織さんのスーツは光沢があるんでNG。
もちろんこの他に黒でも、肌の露出の多い服やオーガンジーやフリルのヒラヒラはもちろんNG。
なのでやはりこちらが正統派
ちなみに女性の場合、パンツスーツよりもやはりスカートのスーツかワンピースのほうが望ましいそうです。
そして気をつけなくてはいけないのが小物ですね。
ひかりもの禁止は小物も同じなんです。
で結構気づかないのが、靴ですよね。
ミュールやサイドがあいたパンプス、さらには一部でもエナメル・型押しはNG。
というわけでこのようなプレーンタイプ。
バッグのバックルも金やシルバーが入ってないように気をつけましょう。
そうするとやはりこちらのフォーマル
アクセサリーは黒か白のパールかオニキスで。
ただし、二連は「ご不幸が重なる」のでNG、必ず一連にします。
ハンカチも白か黒のフォーマルで・・・。私はこれで恥かいたことがあります。。
今みたいに冬場だとコートも注意。
(毛皮とか皮とか殺傷をイメージさせるものはNGなんだそうです)
ということでみなさん真剣に聞いていらっしゃいます!!
さて、この「ツヤを連想させるものはNG」というのは実はメイクもなんですって!!
つまり、今、流行のラメやグロスは封印!ハイライトも基本はNG~。
今、売ってるメイク品ってたいていがグロス入りだったりしますので、
このメイク品を探すのは結構大変です。
さらに
メイクのポイントとしてあげていた事がこちらの2点でした。
葬儀は「泣くことを前提にしたメイク」でなければならないそうで
泣いても崩れないかどうか、ご自分のファンデーションに霧吹きで水滴をかけてためしてもらいました。
霧吹きしたとたんにデローンと流れるファンデーションは
泣くとお顔がそうなりますってことなのです。
ポイントメイクも「泣いてもパンダにならないように」
アイライナーやマスカラなどは
ウォータープルーフのものを、
色味は「茶・オレンジ・ベージュなどで、発色の強いものはNG」
このように、葬儀のメイクは色やツヤがないぶん、どこに注目がいくかというと・・・・
お肌そのもの!なわけで
「クマ消しのメイクテクニック」を伝授していただきました。
このテクはもちろん普段のメイクテクにも使えますね。
クマにも3種類ということで
茶か青か黒かによって、使うコンシーラーの色味が変わってくるそうです。
ということで実習風景
前ではモデルさんをたててクマ消しテクニックを披露中です。
仏事のメイクといえどみなさん、なんとなく楽しそう。。
さてお顔が仕上がり、仏事のメイクとしてふさわしいのはどちら?
答えは右。
左はお顔だけ見れば本当にきれいなモデルさんなのですが、喪服と合わせると
どうも慶事のような華やかさがでてしまいます。
ということで、何の色味もないメイクに見えますが、仏事のメイクとしては右が正解。
会場ではモデルになっていただいた方に、
片方が仏事メイクで、もう片方がラメ・グロスありのメイクにしていただきましたが、
喪服と合わせると断然、仏事メイクのほうがしっくりきます。
さて外見のマナーが終わったところで、
二部の「参列の際のマナー」へと続きます。
こちらの講師は、セリオホールみたけの藤澤恵さんです。
「亡くなった」と連絡を受けたらどのような一連の儀式があるのか、
どこに参列すべきかを解説していただいております。
とくに親しい間柄であれば、通夜・火葬・葬儀に参列すべきだそうですが、
「気持ちが大切」とのことで、自分のスケジュールにあわせて、
通夜だけや火葬だけでもOKということでした。
ご香典をいくら包むか、表書きの書き方は?
また複数回参列する場合はいつ香典を出すのかも教えていただきました。
ところで、
「ご厚志ご辞退」と「お伴物、ご伴花ご辞退」の違いってわかりますか?
前者は、香典・供物・伴花一切を受け取りませんという意味ですが、
後者は、供物と伴花は受け取りませんが、香典は受け取りますという意味だそうです。
これ気を付けないといけませんねー。
さて「ふんふん」と聞いてばかりいても身につかずということでここからは実習編です。
まずは受付編です!
袱紗や香典袋もこのために用意していただきました。
まずはセリオホールみたけのスタッフさんのお見本のあと、代表してMさん!
続いて立ち焼香の場合の焼香の仕方です。
和尚さんに一礼して、遺族に一礼をして、1回焼香で練習します。
このときはお経のBGMまでかけていただきました。
ご焼香のとき、バッグや受付でいただいた返礼品を持って焼香するのかどうか私も迷うのですが
遺族がお見送りに立っていますので基本はすべて持って焼香→そのまま退場だそうです。
お席に戻るのは、その後の法事のご案内を受けた方のみだそうです。
最近増えてきたホテルでの葬儀の場合の献花についても習います。
さてひととおり説明が終わっての質問コーナー。
質問もたくさん出ましたが、ここでは数珠の使い方。
解説したいのですが、
藤澤さんの手つきが鮮やかすぎて、マネできず・・お写真だけで勘弁してくださいね。
さて、この他にもいろいろ教わりましたが、
最後に葬儀の際の注意点として下記2点をあげていました。
「時間に遅れない」
開始時間の15~20分前には会場についていること
「死因を訊ねない」
これは本当にそうですね。ご遺族の気持ちに沿うことが大事ですよね。
宗派や地域の慣習などもあり、なかなか難しい仏事のマナーですが、
参加した方からも大変好評でしたので、また機会を設けたいと思います。
だんだんには
「葬儀をだす側」のことも必要かな~と思った次第です。
参加してくださった方々・ご協力いただいたノエビアビューティースタジオフルールの皆様
・セリホみたけホールの皆様、ありがとうございました。