きっかけは情熱の女こと、紫波町理美容室VOISのオーナー澤田純子さん
ほとばしるパッション(情熱)澤田オーナーが、いつも以上に何かに憑りつかれたかのように映画を語ったことがきっかけでした。
それは「1/4の奇跡」という自主映画。
養護教諭の目を通して描かれたドキュメンタリーだそうで、副題は~本当のことだから~
映画は 「どんな命にも役割があって意味がある」 というメッセージなんだそうで、
これを石巻で上映したときに
震災でご主人を亡くされた女性が
「映画を見て、もう1度、懸命に生きていくことを誓った」
そのぐらい素晴らしい感動の映画であるということを熱く熱く澤田さんは私に語りました。
・・・・とにかくこの映画に魂を揺さぶられた澤田さんは、
紫波ふれあいホールを予約し、 「1回の上映で120名×2回」上映することにし、しかもVOISの単独主催!!
その行動力に驚くとともに、これは何か動員につながるお手伝いをしなければ・・・!!と
高橋真樹も、澤田さんに魂を揺さぶられたのです。
そう思ったのは私だけでなかったようで
被災地での支援活動をしていた佐々木雷蔵さんが
「映画のエンディングにふさわしい“キセキ”という曲がある。キセキつながりで絶対いいと思うよ!!」
と大船渡出身のシンガソングライター濱守栄子さん(通称ハマちゃん)の出演を取り付け、
当初は映画終了後に「キセキ」の1曲だけというサプライズの予定が
「そんな1曲だけなんてもったいない!どうせだったら映画終了後に復興ライブをしようよ!!」となり、(言い出したのは音楽ライブなんてやったこともなかった私ですが)
3/20お彼岸の入りに、
「1/4の奇跡とハマちゃんのキセキと復興ライブ」という「命」を考えるイベントになったのでした。
そして迎えた当日・・・ この日はあいにくの春の雪
しかし心配された映画上映は、なんと2回ともほぼ100名の大入りで椅子足りない??と心配したほどの大盛況。
情熱は雪をも溶かす・・・・?実際は溶けていないんだけど雪の中、みなさん足を運んでくださったんですよね。
こちらは映画受付の“チームVOIS“
前列中央がVOISスタッフの芳門さんで、
両隣りはお手伝いしてくださったVOISのお客様!!
こうしてお客様と一緒に作り上げるイベントだったんですね!
後列には、澤田オーナーとちゃっかり私こと高橋も映っております。
そして
復興ライブには「大人のおけいこクラブ」運営委員にもお手伝いしていただきました。
そして
今回の動員に活躍してくれたのが、フェイスブックです!!
いろいろな地域からフェイスブックでのお友達が参加してくれました。
こちらは「通称キムT」とおけいこクラブ運営委員でパチリ。
キムTは校長先生でこの日が実は初対面です。
けど、初めて会った気がしない、お洒落でダジャレも大好きな先生。
ほかにも、いしうすライブで有名な通称 “さんりくさん”
乾杯のご発声をしてくださった遊佐さんとも繋がりはフェイスブック。
ちなみにフェイスブックでイベントを呼びかけたときに、参加第1号を表明してくださったのが遊佐さんです!
他にもツイッターやフェイスブックが大活躍で
遠くは高速飛ばして青森県八戸からも参加していただきました。
SNSって凄い!
そして2回目の映画上映とハマちゃんの「キセキ」演奏が終わり、
会場は復興ライブ&交流会へ早変わり!
まずはさきほどまでシアター形式だったイスがボタンひとつでパタパタと片付けられ・・・・
「凄いぞ、紫波ふれあいホール!!」
復興ライブ参加者も一緒にライブ会場の設営です!
この手づくり感がよいでしょう?
会場スリッパなので、みんなスリッパをパタパタさせながら机や料理を運んでいます。
料理担当はカラコマ工房、三浦シェフのマクロビビュッフェ
三浦シェフはマクロビに出あう前に実は和食の職人からスタートした方。だから下味がしっかりとして美味しい。
今回の復興ライブでは、あらかじめ当日の会場での出店者を募りまして、
料理担当のカラコマ工房さんからはマクロビのお菓子
八幡平市、高原の珈琲工房 Nelcafe(ネルカフェ)店主の齋藤嘉賢さんご夫妻。
虫食った珈琲豆を肉眼ですべて外して焙煎する珈琲で、
私が今まで飲んだ珈琲のなかで一番美味しいと思ったお味でした。
そしてマザーズパーティーでスイーツデコ講師をしていらっしゃる残間玲子さんは作品を出品。
こちらの見事な灯篭で有名な「さんさ裂きおり工房」幸呼来JAPANの石頭悦社長。
盛岡ブランド認定の工芸品です。さんさの浴衣をほどいて織り直すんですよ。さんさと南部鉄器のコラボ!!
そしてなんといってもこのいい感じのお父さん、
実は澤田オーナーのお父さんも出店者です。
作品は「夏の想い出」という貝アート。本日は雪が降ってるけどそんなことは気にしちゃいません。
ちなみにVOIS店内の見事な蘭の鉢もすべて澤田父の作品。美的です!
さあ、始まりました!ハマちゃん復興ライブ
ハマちゃんと、ギターのHARUさんです!
震災後に故郷を思って作ったという「国道45号線」からスタート。
この曲の売上の半分は義援金として被災地へ寄付されています。
岩手県のトラック協会CMソングにも起用されました。
ライブでは「岩手は半歩歩き出す」のDVDも一部上映し、参加者全員があの日に思いを寄せました。
そして、3/17がお誕生日だったハマちゃんのためにサプライズで用意したバースデーケーキ、もちろんマクロビです!
昨年の誕生日は大船渡のご実家とまだ連絡がとれていなかったんだそうです。
「国道45号線」の歌詞には、そのときの不安で不安で押しつぶされそうな気持も綴っています。
だけど今年はみんなでお祝いです。
これも今日のテーマの「命」
お誕生日は「命」を授かった大事な大事な日。生かされてる「命」
ライブ終了後は関係者で記念撮影です。
撮影者は私で、ピントがいまひとつあってないですね・・・。
ハマちゃん、ギターのハルさん、そしてこのハマちゃんを繋いでくれた佐々木雷蔵さんです
ハルさんは機材を積んでいたのでこの後、春のボタ雪の降るなか、車で東京へお帰りになりました・・。
「両親が岩手出身」というハルさんは、本業がありながら、休みを利用し、かなりの頻度で被災地へ来てライブをしています。
そして、やはり本業がありながら、「ライフワーク」として被災支援をしていらっしゃるのが佐々木雷蔵さんです。
ハマちゃん、ハルさんの運転手を務めたり、仮設住宅へ暖房用のプチプチ(包装資材)を届ける活動をしていらっしゃいます。
そして「1/4の奇跡」の映画に200名を動員したVOISのスタッフの皆様。
大変だったけど、みなさんの情熱がたくさんの人を動かして
「命」を考える素敵な1日になりました。
情熱に感謝・・・・・
そしてこの笑顔!
映画「1/4の奇跡」はその後に一関、遠野市でも上映され、
澤田さんは現在、宮古市での上映を目指しています。
念願の被災地での上映ももうすぐです。