㈱のびあの会員さんから募集した方々を中心に、6/5に大型バス1台45名で天台寺の「あおぞら説法」に行ってきました。
もともとは5月に予定していたあおぞら説法、寂聴先生の圧迫骨折で中止となっておりましたが、先生の強い希望で急きょ開催の決まったものです。
盛岡駅発が9時、途中、滝沢市(旧:滝沢村)役場前を経由して新安比温泉静流閣へ。
新安比温泉静流閣では聖観音像がお出迎え。
こちらは瀬戸内寂聴先生に開眼していただいた観音様だそうです。
天台寺に12時には入らなければいけない都合上、少々はやい昼食です。
5階の高速道路が見える展望レストランでいただきます。
この日のメニューは、「安比まいたけ釜飯御膳」
まいたけの香り豊かな釜飯が食欲をそそります。
八幡平ポーク、山菜、山ぶどうゼリーなど、山の幸いっぱいのランチ。
量、質ともに女性にちょうどよいと好評でした。
そしていよいよ天台寺へ。ここからはバスガイドが2人。
㈱のびあの代表、高橋真樹と、新安比温泉静流閣の女将、橋本英子さんです。
新安比の女将さんは釜石市平田の出身。
被災されたご実家のこと、新安比温泉にかける思いなど熱く語ります。
ちなみに「右手をご覧ください」のような周辺ガイドは2人とも一切なし。(苦笑)
さて、バスにゆられること20分、いよいよ天台寺に到着です。
まずはお浄め、そして天台寺境内までの参道をひたすら歩きます。
この急な坂、なんと「運気向上坂」という名前がついております。
運気はそう簡単にあがらないのか、息はあがる。
段が急で、5分もすると無言。
途中にあるかわいいお地蔵さまに励まされること10分。
いよいよ天台寺境内へ。この日の観客は翌日の新聞発表では2000人。
もっとも開催が急だったため、大手旅行代理店のバスツアーがなく、
いつもだと5000人~10000人というのですから、今回はラッキーだったということでしょう。
(写真でもスペースがありますものね)
そしていよいよ寂聴先生、登場です。
「もっとアップで」というリクエストのお答えして!
これが寂聴先生とのこの日最大の至近距離です。
出家に至るまでの経緯や、6/2に被災地に行ったときのこと、いろいろお話されていましたが、
私が一番、印象的だったのは
「世の中は矛盾だらけだ」というひとことでした。
「人間いい行いをしていたらいいことがあるなんて教わってきたけれど、
いい人が亡くなったり、嫌な人がいい思いをしたりというような矛盾はたくさんある。
でもそこに「どうして?」という疑問をもつから、哲学や文学が生まれる。
矛盾があったり、
納得できないものがたくさんある複雑なものが人生、
だから生き甲斐もある。
自分よりどうか人の幸せを祈ってください。
人はこの世で自分以外の誰かを幸せにするために生まれてきたのです」
そして、法話のあと参加者からの質問コーナーで、この日最大のサプライズがありました。
大槌で被災され、家や親族を亡くした女性からのお願いで、
お経を読んでいただきました。
「わたしお経下手なのよ~」といいながら、
張りのある凛とした声で、天台寺の副住職さんと一緒にお経を読む寂聴さんです。
(20回以上開催しているあおぞら説法で初めてではないかということです)
法話は予定の1時間を大幅に超えて終了。
その後、バスは新安比温泉に戻り、
サービスの抹茶プリンを食べながら、くつろいだり、宿自慢の強塩泉の温泉に入ったり・・。
今回のツアーの参加者です。
社員旅行にして参加していただいた理美容室voisさん
紫波町の理美容室Voisさん
なんとお店を休業して参加していただきました。
ヨガ仲間の4名さんです
趣味のヨガを通じたお仲間4名。うちお2人は奥州市からの参加です。
遠くからありがとうございました。
「新安比プロジェクト」にも参加していただいた藤村さん、お母様と参加です。
手前お2人親子です
宿サービスの抹茶プリン
そして今回、45名中たったお2人の男性参加でした。
「バス乗ってびっくりしました」とのこと、
そうですよね・・・。会員さんのご紹介で参加でした。
お天気にも恵まれ、あっという間の1日・・・。
天台寺での滞在時間が少なかったりと反省点は多々ありましたが、
バスを降りるみなさんから
「楽しかったです」といっていただけて、幸せな気持ちになりました。
それにしても、
「人はこの世で自分以外の誰かを幸せにするために生まれてきたのです」
という寂聴さんの言葉・・・深いなあ。