インタビュー

<特別寄稿>震災から1歩踏み出す心のセルフケアについて

※今回はいつものイケメンインタビューはお休みし、震災を受けての特別編をお送りします。

未曽有の被害をもたらした東日本大震災からもうすぐ1カ月。復興へ向けた動きが徐々に見られるなか、最大震度6強の余震があるなど、まだ緊張状態が続く。

「いったいいつまで続くのか・・」不安は被災地ばかりではない。被災地から離れた地に住む人でも 「何もできない自分が腹立たしい」「頑張らなければと思いつつも気力がでてこない」

という無力感や喪失感を抱えた人も多い。

そこで、占いの他、東洋の「陰陽五行」も学んだ占い師、嬉喜ちゃんこと小林喜惠さんに「心のセルフケア」についてお話を伺った。


_ 3/11(金) マグニチュード9.0という巨大地震が起こり、多くの方が犠牲になりました。

大変に痛ましいことです。

実は、今だからお話ができることですが・・・、私はチィキーズ(岩手県の口コミポータルサイトhttp://www.chiikeys.jp/fortune/ )で、タロット占いのコーナーをもっているんです。

2月に入ってからですが、「死神」と「塔」のカードがでました。

「死神」はDeath で 「停止・損失」を表すカードで、「塔」はTower で、「すべてのものが崩れ去る・破壊・災難」という意味です。 

ただ「死神」といっても、逆の意味で「死と再生」のように使われることもありますからいろいろ解釈のあるところですが、この2つのカードを見て、天災が起きなければいいと思ったのですが・・・・。

チィキーズの担当者と相談して、あまり不吉なことばかりをサイトに掲載するのもどうかということになり、かなり抑えた表現に直して、そして漢字の表記よりも印象を柔らかくするために、カタカナ表記の「デス」や「タワー」に変えてサイトへ掲載しました。

【 タロット占い 】

アルカナと呼ばれるカードを使い、それを引いて占う。

発祥は諸説あるが、エジプトのジプシーによってヨーロッパに広まったとする説が有力。占いに用いられるようになったのは18世紀の終わりごろといわれている。

占い師によって、22枚~78枚のアルカナを使用する。それぞれのカードには意味があり、そこから占い結果を読み取る。星占いのような抽象的な占いよりは、占う内容を具体的にしぼりこんだカウンセリング的な要素を含む占いといわれる。


_では、最近ではどんなカードがでているのでしょうか?

「審判」 Judgment がまずでました。これは「結果・復活」を表すカードです。

それと次にでたのが、「変容」 Transformation です。

私は、この「変容」 という意味をぜひ皆さんにお伝えしたいと思っているんです。

このカードの人物は、変容のシンボルであるいろいろな手をもっています。剣をもつ手、鎖をもつ手、脱皮して若返る蛇をもつ手,さらに 下へ大きく伸ばした手もあります。

しかし、もうひとつの手は、何かを受け入れるように膝の上に手をおいています。

そして、この人物の上には「不死鳥」がいます。

つまり、「変容」というのは「変化変容の時」を意味し、「焼かれても焼かれても不死鳥のごとく、飛び立つカード」になっているのです。

しかし、不死鳥のごとく飛び立つ前に、「あらゆる痛み・悲しみ・苦しみをそれが事実なのだ」ということを受けいれなければなりません。

事実なのだと受け入れたときが、「深い痛手を手放すとき」なんです。


_被災地であるなしに関わらず、深い悲しみや喪失感を抱えた方々がたくさんいらっしゃいますし,「被災された方々へ何もできなくて自分は無力だ」と感じている人もいます。

一番右にあるカードが「変容」のカードです。今まで経験したことのない大惨事ですので、どんな方も喪失感でいっぱいだと思います。

「悲しみ」で心がふさがれて、行き場を失っている状況で、自分で気持ちのコントロールができないのです。

そんなときは、心身が求めるままに思い切り泣いていいのです。

思いきり、嘆き、悲しみ、怒り、ぼんやりしたかったらぼんやりしていいのです。

心が求めるままに過ごして無理に頑張らないことです。

無理にがんばらなくても強制的に「変わる」ときが必ずきます。 実は、私自身も、今はそういう一種のトランス状態ですので、最近ではテレビや雑誌を見ないようにしているんです。


_「強制的に変わるとき」とは具体的にどういうことでしょうか?

どんなに苦しんでも悲しんでも、私たちには普通の生活があります。

仕事や学校や家庭や、そのほかにもっと基本的ですが、食べたり、眠ったり、体を動かしています。

悲しみで心はいっぱいでも一方で普通の生活をしていくうちに、「フッと心が軽くなる時」が必ずきます。

心が死んだようになっていたとしても、身体は死んでいないし、時間は生きている人のもの。

それを感じたら、そこから具体的に自分は何ができるのかを考えればいいのです。

今、被災地の方々のために何もできなくても焦る必要はありません。


_タロットからは話がそれると思いますが、震災後にあらゆるイベントが自粛されていて、盛岡でも岩手公園や高松の池の桜まつりが中止になりました。それについてはどう感じますか?

「お金をまわす」という経済活動からすればそれは開催したほうがいいのだと思います。このまま自粛が続けば街がゴーストタウン化しますから。

ただ、「そんな気にはまだなれない」という人もいますし、花を見て勇気をもらう人もいます。

宴会をして元気になる人もいるわけだし、経済的な意味合いで「積極的に飲食すべき」という考えもあるでしょう。

それぞれの心のままでいいのであって、要はそれを誰かに強制しなければよいのです。 「花見に行く気になれない人」も「飲食を伴う宴会をする人」もどちらもあっていいと思います。 

ごめんなさい。答えになってないかな?



_嬉喜ちゃんのいやし教室

「占い」とは自分自身の幸せを運ぶ杖のようなものである。

<プロフィール>

中国、インド、チベット、欧米各国を旅し、文化に触れ、「陰陽五行」の東洋医に学ぶ。四国88カ所参りを6年間連続参拝。

盛岡市大通さわや書店3階にて、タロット、占星学、手相、人相、運命、運勢の流れ、適職、相性診断など広く鑑定中。

 予約先:090-5236-5067

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